ビジネスを始めたい、または何かのテーマについてブログを立ち上げて記事を書きたい・・・。
そう思っても、自分自身に何も売るべき技術がなかったり、売るべき商品がなかったり、語るべきコンテンツがないと思う人は、自分には無理だと諦めたくなりますよね。
ところが実はそのようなものがあると、こういった活動をするにあたり、最も重要なファクターである「モチベーションの低下」という事が起こる可能性も大いにあるのです。
この記事では、この事について述べたいと思います。
3年待てるか!?
コンテンツが見つからない、記事が書けない理由として、まず「何かのプロ」では無いから書けないのだという思いがあるのではないでしょうか。
そもそも文章のプロでなければ、ブログは書けないと思っている人もいるかもしれません。
確かに、ブログの世界もプロが本格的に参入してきたので、以前のように素人の趣味のような記事が上位表示される事はほとんど無くなってきましたよね。
でもプロのライターになったり、何らかのプロになるために、どのくらいの時間がかかるかご存知ですか?
ひとつの目安として「1万時間の法則」というものがあります。
アンダース・エリクソンという教授が30年かけて研究した、プロの領域に達するまでにかかる時間の平均値だそうです。
あくまでも平均値ですが、何の道でもプロのレベルに到達するまでには1万時間という習得時間が必要だという話です。
1万時間というと、1日9時間、毎日無休で頑張ったとしても、3年以上はかかります。
1日3時間とかダラダラやっていたら、10年かかってしまいます。
それに加えて更に、ブログを書く時間も確保しなければならないわけです。
とてもそんなの出来ませんよね。
継続できるかが勝負
仮に何らかのプロになれる資格を得て、晴れて「さあ、ブログを書こう!」と思っても、まだその先があるのをご存知でしょうか?
ライバルを調査したりコンテンツに力を入れてみても、実はブログが上位表示されるまでには時間がかかります。
検索して出てきた記事って、たいがい3番目くらいまでしか読みませんよね。
だから4番目以降になってしまうとクリックされる確率はガクンと下がり、検索結果が2ページ目以降の記事などは完全に埋もれてしまいます。
これはグーグルのアルゴリズムなどの関係で、自分ではコントロールできないものです。
PPC広告を打ったり、SNSでバズったりすれば別の話ですが、普通にブログ記事をアップしただけでいきなり上位表示したりする事はほとんどありません。
上位表示するまでには大体1年くらいの時間がかかるし、ライバルが強い場合は完全に埋もれてしまい、そうなってしまった記事が日の目を見る事はありません。
(この記事も、少なくとも1年くらいは待たされる事になるわけです・・・)
そして、この事こそがブログを継続する事の難しさなのです。
書いてすぐに上位表示されて、人に読まれる記事になったら、書く意欲も湧いてくるというものですよね。
ところが毎日せっせと書いても、まったく表示もされず、誰も読んでくれない記事を書き続けられる人というのは、一体どれくらいいるのでしょうか?
それが3年もの歳月を全て捧げてきた結果であれば、なおさら辛いものがあると思います。
もしかすると「継続する」という事も、プロの域に達するのと同じくらい難しい事かもしれません。
これでは挫折する可能性というのは、二重にある事になりますよね。
ならば、ブログのコンテンツはもっと書きやすく、モチベーションが枯渇しないテーマを選ばなければ、とても続きそうもありません。
今すぐ売れるものがある!
ブログというのは、発信するに相応しいプロになったり、発信し続けるモチベーションを保つ事も困難な、限られた人だけに許されたものなのでしょうか?
何だかちょっと違和感がありますよね。
もちろん、そんな事はありません。
何かのプロでなくても、ブログを発信し続ける事は十分可能です。
それは、人間だれしも「枯れることのない泉」を持っているからです。
それは何かというと「欲しいけど手に入らないもの」です。
逆にこれを持たない人というのは滅多にいませんよね。
そして、どちらかと言うと手に入らない物が多い人ほど有利になるわけです。
どういう事かと言うと、どうしても手に入ってしまうと「欲しかった物」への情熱は薄れてしまうのが人情です。
これを、あえて手に入れずに「欲しい!」と思う情熱を温めたまま「欲しい物」について記事を書くのです。
こういう記事は、実はよくあるレビュー記事のようなものよりずっと「深い」ものになったりします。
そして手に入れない限り、情熱は長く持続します。
つまり、モチベーションが続くのです。
そして手に入れないまま熱が冷めてしまったとしても、大体また欲しいものが現れますよね。
そうしたら、またその新しいものについて書けば良いだけです。
これなら、今すぐにでも書ける気がしませんか?
プロのスキルは必要ありませんし、欲しいものについて書くのは楽しいので、あまりページビューなどを気にしないで書き続ける事も可能だと思います。
じつは「欲しいけど手に入らない」というフラストレーションが、モチベーションの正体なのかもしれません。