今まで賃貸マンションの家賃交渉って、かなり勇気がいるし、ほんの一部の人しかやらない事だと思っていました。
知り合いから「家賃交渉に成功した」という話を聞く事もありましたが、自分にはコミュニケーション能力に自信がないから・・・と初めから諦めていた所もあります。
そんなワケで更新の時は、いつも自動的に継続していました。
ところが、また更新の通知が来た時、いま住んでいるマンションが、自分の家賃より安く募集されているのを見つけたんです。
さすがに「このままではいけない」ような気がしてきました・・・。
そして いろいろ調べていくうちに、自分でも出来そうな方法を見つける事ができたんです。
とはいえ、実際に試してみるまで「心のハードル」はあったんですが、行動してみると案外あっけなく、難しい交渉術やトークスキルはまったく必要ありませんでした。
この記事では、引っ込み思案な私でも家賃交渉に踏み切れて、値下げに応じてもらう事ができた経緯をシェアしたいと思います。
更新の時期がやってきた・・・
今までも「もう少し家賃を低く抑えられたら良いのになあ」という考えは常にありました。
いま住んでいる賃貸マンションは、けっこう長く住んでいて、築年数もかなり経っています。
同じような物件なのに、ウチより家賃が安い所もありそうです。
でも、大家さんや管理会社の人と交渉するのかと思うと気が重くて、いつも自動的に更新の手続きをしていました。
キッカケは直近の更新時でした。
築年数が節目を迎えたのに、家賃が全く下がらなかったのです。
他の部屋の方が安い!
まず一つ目のキッカケは、築年数が節目を迎えても家賃が変わらなかった事でした。
そして極めつけは、自分の住んでいるマンションの部屋が募集に出されていて、その賃料が自分の払っている家賃よりも安かった事です。
こうなると、なんだか自分が とても損をしているような気分に陥ってきました・・・。
考えてみれば、交渉になりそうな条件は揃っているんです。
・同じマンションの他の部屋が安く募集されている
・自分は長く住んでいて、信用もついているのではないか?
という事です。
『家賃交渉』でググってみた
家賃交渉になりそうな条件は見つかったものの、自分には交渉力に自信がない・・・。
さんざん悩んだあげく「もしかして何か良い方法があるかもしれない」と思い、検索してみる事にしました。
ところが、どうもしっくりくる方法が見つからないんです。
大家さんと日頃から仲良くしておくとか、「給料が下がったので助けて欲しい」と情に訴えるとか、相手も人間なんだから下手に出るとか・・・、なんだか根拠の弱いアドバイスばかりでした。
もちろん確実な方法なんて無いのでしょう。
でも「もう少し理論的な方法でないと納得できない」という気がして、実行できずにいました。
ビックリするような交渉術
けっこう頑張ってググっては見たのですが、残念ながらネットでは、良い家賃交渉のノウハウを見つける事は出来ませんでした。
ならば本はどうだろう?と、次は書籍も探してみる事にしました。
すると家賃交渉の本って、ほとんど無いんですね!
1冊しか見つける事が出来なかったのは、ちょっと意外でした。
ところが、その唯一の本を読んでみたところ、ネットには無かった情報があったんです♪
でも、かなり積極的で強行な驚くような内容だったので、最初はちょっと引いてしまったくらいです。
自分流にアレンジ♪
書籍に紹介してあった家賃交渉の方法は、効き目はありそうだけど、強行すぎて逆にハードルが高い気がしました。
ここでは全て紹介しませんが、一番驚いたのは「調停に持ち込む」という所です。
もちろん、それは散々 頑張った挙げ句の最後の手段ではあります。
それでも相手が交渉に応じない場合はそこまで考えましょう、といった内容です。
ただ、実行はできないまでも、本の内容自体は説得力があったので、ずっと気になってはいました。
そして時間が経つうちに、だんだん「出来る所までマネすればいいんじゃないか?」という風に、考えが変わってきました。
というのは、最後の手段はハードでも、最初の段階である「書類の送付」なら自分でも出来そうだと思ったからです。
その本は、親切にも送り状のフォーマットまで用意してくれていました。
ただ、本に出て来るケースと自分の状況が少し違っていたので、少しアレンジする必要が出てきました。
実際に私がやった事
本に書かれていたケースは、自分の住んでいるマンションの他の部屋が、相当 安い家賃で募集されているというものでした。
家賃交渉の要求は、募集の賃料と同額にしてもらう事なので「希望の家賃は明確に書くこと」と注意されていました。
そして家賃交渉の要求書に、その募集のコピーを添付するのがポイントです。
ところが、自分の場合は少し違いました。
自分の住んでいるマンションの別部屋の募集は、それほど極端に家賃が安かったわけではありません。
自分が望む家賃は、募集の家賃よりもう少し低めでした。
本で紹介されていたように、同じマンションの募集のコピーを添付したら、それと同じ賃料にされてしまいそうです。
さて、どうするか?・・・。
とりあえず、同じマンションの募集コピーを添付するのはやめました。
それより、他のマンションの賃料との比較がしたいと思ったので。
だけど世の中に同じマンションは存在しないので、別の物件の募集コピーを添付しても、あまり根拠にならない感じがしていまいます。
そこで近隣同種の物件の募集を、3件集めて添付する事にしました。
この時注意するポイントは、自分の部屋よりも条件が良くて家賃が安い物件を”必死”で集める事です(^^;)
ここで、もう一つ問題が発生してしまいました。
本で注意されていたように、あまり希望の家賃を明確にしてしまうと、折り合いがつかなくて決裂してしまう可能性が出てきます。
そこで、希望の家賃は「~円台にしてほしい」という書き方に変えました。
この書き方なら金額に「幅」が持たせられて、お互いの希望を歩み寄らせる事が出来ます。
「調停」に持ち込む勇気はないので、多少の譲歩も考慮に入れたというわけです。
結末
書籍で紹介されていた文書をマネして書いた内容は、だいたい
・いままでの更新の回数
・近隣同種の賃貸物件の賃料下落
・築年数の古さ
・引っ越しの意思
・希望の家賃と回答期限
などを明記して、近隣同種の募集物件を3件ピックアップしてコピーを添付しました。
あくまでもビジネス文書的なもので、いっさい情に訴えるような内容は入れませんでした(そういうのは苦手なので・・・)
そして、この文書だけの家賃交渉の結果、7千円も家賃を下げてもらう事が出来ました。
回答も一週間後くらいにもらえて、迅速に話が進みました。
更新時という事もあったのでしょうが、思ったより話がスムーズに進んで正直驚いています。
自分の心のハードルという問題以外は、それほど大したエネルギーを必要としなかったので・・・。
私と同じように引っ込み思案で、家賃交渉したくても躊躇している方の参考にして頂けたら幸いです。
最後に、今回参考にした本をご紹介しておきます。